クリーンブースのメリットについて
クリーンルームやクリーンブースのクラス(清浄度)とは何か
クリーンルームやクリーンブースには、クラス(洗浄度)というものが記載されています。
これは何かなと思われるかもしれませんが、単純にいうと、値が小さいほど、微粒子が少ない状態、つまりきれいな部屋ということになります。
この微粒子には、大きさの定義があり、産業分野では、0.5ー0.1ミクロン(マイクロメートル)以上のもの、医療、食品分野では、0.5ミクロン(マイクロメートル)以上の粒子を指すようになっていることが多くなっています。
この微粒子の量によって、クラスが分かれているわけですが、アメリカの規格では、立方フィートごとの値、日本のJIS規格では、立方メートルあたりの値になっていますので注意が必要です。
通常のクラス表示は、アメリカの規格のものが多くなっていて、クリーンルームやクリーンブースのクラスは、半導体工場などでは、クラス1ー100、食品工場では、クラス100−100,000程度となっています。
一般の環境は、500,000−5,000,000程度のようです。
クリーンルームやクリーンブースのクラス(清浄度)について
工場などの生産現場において導入される設備に、クリーンルームやクリーンブースがあります。
中でもクリーンブースは簡易型クリーンルームとも呼ばれ、局所作業環境の清浄化を目的として設けられます。
クリーンブースを設ける場合にはクラスについて理解をしておく必要がありますが、現在では国際統一規格となるISO規格が使用されています。
ISO規格では、1㎥当たりの空気中に0.1μm以上の粒子がどの位存在しているのかが基準になっており、その分類は1~9までのクラスで表示されることになります。
但し、業界では、これまで使用されてきた米国連邦規格を採用しているところも多く、この場合には、1立方フィートの空気中に含まれる0.5μm以上の大きさの粒子の存在でクラス分けを行なっています。
例えば、上限濃度として、ISO規格の場合には0.1μmが10個、0.2μmが2個の存在があればクラス1となっています。
因みに、米国連邦規格の場合のクラス1は0.1μmであれば1,000個が基準値となっており、ISO規格の方が、より厳しい内容になっています。
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2021/6/24 更新